連合は8月8日、長崎市内の会場とオンラインの併用で平和ナガサキ集会を開き、日本政府に核兵器禁止条約の早期批准と、核不拡散条約(NPT)が定める核軍縮について実効ある取り組みを求めた。連合長崎の宮﨑辰弥会長は「歴史的な分岐点に立っている」と述べ、核兵器廃絶への行動を参加者に呼びかけた。原水禁とKAKKINが共催した。
神津里季生会長はビデオメッセージで、核兵器禁止条約の発効に触れ「日本政府は役割と責任を果たすべく禁止条約の早期批准、NPTの実効ある取り組みを求める」と訴えた。
宮﨑会長は「条約の発効は被爆者や私たちにとって悲願だ。核兵器を認め、脅威におびえながら、その果ての破局に向かうのか、禁止条約に希望を持ち核兵器をなくしていくのか。私たちは今、歴史的な分岐点に立っている。最後の1発がなくなるまでがんばる」と語った。
田上富久長崎市長は来賓あいさつで「被爆100年に向かう、この25年は被爆者がいなくなる中で被爆の実相を継承し、核兵器廃絶運動を進める正念場の時代が始まる。しっかり根の張った活動をしたい」と話した。
当初は広島での集会も予定していたが、新型コロナ感染急拡大によりメッセージ動画の配信となった。
〈写真〉各地の平和行動をつなぐピースフラッグを持つ宮﨑連合長崎会長(8月8日)
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