タクシーやバスの乗務員らでつくる自交総連は7月12日、オリンピック関係者を一般タクシーで輸送する方式の見直しを求める声明を発表した。運転手だけでなく、一般の乗客にも新型コロナウイルスの感染リスクが生じるとし、五輪関係者を一般市民と接触させないとする「バブル方式」に大穴を開けるものだとして五輪組織委員会に抗議した。
声明によると、オリンピック関係者がタクシーに乗る時だけ臨時ハイヤー車両として運行し、関係者の輸送が終われば通常営業に戻って一般乗客を乗せるという運行形態が既に導入されている。これは海外から入国する五輪関係者を一般市民と接触させない「バブル方式」に、大穴を開けるものだと強く批判している。
従来、五輪関係者の移動は専用バス、貸し切り車両だけに限るとされていたが開催直前になって急きょ、通常営業の一般車両を転用することになった。タクシー運転手は優先的なワクチン接種の対象ではなく、未接種の人が大半だという。
声明は輸送する車両は一般タクシーと区別し、消毒対策の徹底やワクチン接種が済んだ者を担当運転手にすることなどを求めている。
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