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    「Wor―Q共済」を新設/連合/フリーランスの組織化へ

     連合がフリーランスで働く人々に向けた共済事業に踏み出す。「Wor―Q共済」が名称。こくみん共済coop(旧全労済)と連携し、希望に応じて、死亡・入院保障、医療共済、賠償責任補償、所得補償の四つの上乗せ給付(任意加入)を用意する。10月にスタートする。

     昨年の定期大会で、増加傾向にあるフリーランスで働く人々と、ゆるやかにつながる「連合ネットワーク会員」の制度整備を確認した。専用のインターネットサイト「働くみんなの連合サポートQ」の設置をはじめ、よくある労働相談の事例集作成や、弁護士による支援、福利厚生クーポンなど、実際に役に立つ「会員サービスの充実」を進める。共済の整備はその一環。

     資料によると、個人で加入するよりも手ごろな掛け金で共済サービスを受けられることが利点。こくみん共済coopの協力団体となることで可能にした。

     連合ネットワーク会員が希望すれば加入できる。年会費3千円(2841円が共済会費、そのほか事務手数料)で本人の死亡や重度障害を負った際に10万円が給付される基本共済に加入する。任意で(1)より給付を手厚くする死亡・入院保障(2)3大疾病などに備える総合医療共済(3)自転車で配達中に通行人にけがを負わせた場合などの賠償責任補償(4)病気やけがで働けなくなった際の所得補償制度――も用意している。

     個人事業主であるフリーランスやギグワーカーは労働法の保護を受けにくい。IT技術の進展に伴い、インターネットを通じ仕事を受注する、非雇用の働き方は今後増加が見込まれる。こうした人々を助け合いの輪に迎え入れるとともに、要求を集めて政策化し、セーフティーネットの整備を目指す。