生協労連が菅義偉首相に最賃引き上げで「直談判」する機会を求めている。5月31日に引き上げへの賛同を呼びかけるウェブ署名を始めた。6月7日まで集め、署名を背景に8日には面会を実現したい考えだ。
柳恵美子委員長は、中小企業の経営者団体が最賃の引き上げに反対姿勢を強めていることを念頭に「このままではゼロ円になりかねない。菅首相の決断が必要だ」と思いを語る。
要請項目は(1)できるだけ早く全国一律千円に引き上げること(2)最賃1500円への道筋を示すこと――。併せて、最賃引き上げへのメッセージも集めている。
柳委員長は「昨年はコロナ禍で底上げがほとんどされなかった。これではいくら働いても生活は困窮する一方だ。国際労働機関(ILO)が言うように、最賃の引き上げが『人間を中心に据えた、新型コロナからの回復のカギを握る』といえる。全ての地域で早急に千円を実現すべき」と話している。
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