マレーシアの電気電子関係労組はこのほど、アルミ電解コンデンサーを製造しているニチコンと労働協約を締結した。組合結成に着手してから9年がかりでこぎ着け、4%の賃上げや一時金、諸手当を獲得した。
製造業関係の国際産別インダストリオールが5月18日付ニュースで報じた。
日系のニチコン工場では2012年に労組結成の秘密投票を実施し、従業員の多数が労組を支持したものの、企業側が認めずに裁判に訴えた。裁判では組合が勝利している。
その後も企業側は組合の承認を妨害してきた。組合は昨年、「バレンタイン作戦」と銘打ってストライキを実施。政府も紛争解決に乗り出すなか、5月7日に協約を締結できたという。
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