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    「軍事政権を正当化するな」/ミャンマー問題で豪労組が声明/RCEPの締結に反対

     ナショナルセンターのオーストラリア労働組合評議会(ACTU)は4月13日、ミャンマーを含む地域包括的経済連携協定(RCEP)について声明を発表した。批准を進めるモリソン豪政権に対し「貿易協定の締結でミャンマーの軍事政権を正当化してはならない」と訴えている。

     RCEPは、15カ国による自由貿易協定。日中韓やオーストラリアのほか、ミャンマーを含むASEAN諸国が参加している。

     声明は、国軍が700人以上の民間人を殺害していることを挙げながら「モリソン政権はクーデターの正当化ではなく、制裁こそ必要」と指摘。新たな貿易協定の締結に反対を表明した。

     その上で「ミャンマーの人々は軍事政権を望まず、政権への資金の流れを止めるため、命がけで経済を停止させる不服従運動を取っている。RCEPの批准を進め、制裁を加えないモリソン政権は彼らの努力を台無しにしている」と厳しく批判した。