日教組は3月10日、「新型コロナウイルス感染症に関する学校の対応について――第3次Web調査」の結果を公表した。冬休み明けの時点で教師が苦慮・心配していることを尋ねたところ、「子どもたちへの3密対策」が最も多かった。自由記入欄には、「密」を避けようとしても教室や教師が足りないとの指摘や、「そもそも登校させること自体が不安」との意見もあった。
調査は1月11日~2月7日に実施し、1480分会(学校)から回答を得た。
それによると、3密対策に加え、毎日の検温、卒業式実施の是非、感染者への差別や偏見、消毒業務などにどう向き合うかで苦慮している姿が浮かび上がった。
●健康管理が後回しに
自由記入欄には不安の声や、課題だと思われる事柄がつづられている。一部を紹介する。
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▽陽性者や濃厚接触者に対する学習の保障。濃厚接触で出席停止した児童への差別や偏見が心配
▽発熱した児童や感染の可能性がある児童がいた場合、保護者が迎えに来るまでに待機する別室がないし、教員用の防護服の備えもない
▽スクールバスが3密になりやすいため、登下校後の消毒作業が大変
▽リモート授業の準備や評価に苦慮している
▽3学期の学習を繰り上げて行っており、学習を急ぐので低学力の子どもはついて来られない
▽PCR検査を全教職員に定期的に行ってほしい
▽(タブレットなどを使う)ICT教育の研修が多く、性急なICT環境の整備で担当職員に負担
▽不適応を起こす児童が増え、対策に追われている
▽教職員の健康管理が後回し。教職員の家族にも不安がある
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