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    回答「延期」に抗議しスト/NTT持ち株会社前で集会/JMITU「要求に応えよ」

     NTT関連の労働者が加入する日本金属製造情報通信労組(JMITU)通信産業本部は3月11日、回答「延期」に抗議して全国24事業所で始業時から午前10時までストライキを行った。この日は、全労連・国民春闘共闘委員会の統一行動日。

     東京・大手町のNTT持ち株会社前では、支援者を含め約50人でスト集会を開いた。

     通信産業本部の宇佐美俊一本部長(JMITU副委員長)は、一律2万5千円以上などの賃上げ要求に対し、経営側がベアゼロの姿勢に終始していることを批判した。「NTTは連結決算で11兆円以上も売り上げ、3年連続で増収となっている。コロナ禍の下でも経営は好調で、われわれの要求に応える体力は十分あるはずだ」。

     

    ●高額接待の責任は?

     

     NTTが総務省官僚などに高額接待を繰り返してきたことに怒りを表明し「澤田純社長らは接待の事実と責任を明らかにすべきだ。社員の生活に目もくれない姿勢も改めなければならない」と訴えた。

     JMITUの笠瀬隆司書記長も「NTTは官僚の接待に多額の資金を使うのではなく、生活に苦しむ従業員のために使うべきだ」と強調。「コロナ禍の今こそ全ての労働者に大幅賃上げと均等待遇を実現し、人々の生活と経済を立て直すことが求められる」と訴えた。

     

    〈写真〉NTT持ち株会社に向けて「大幅賃上げの要求に応えよ」と訴える組合員ら(3月11日、都内)