製造、流通、サービス、食品関連の労組でつくるUAゼンセン(179万人)は3月3日、都内で賃金闘争の総決起集会を開き、「コロナ禍の下、職場を守ってきた労働者の苦労に報いる賃上げを」と決意を固め合った。オンラインで配信し、会場を含め1200人以上が参加、視聴した。
松浦昭彦会長は、新型コロナウイルス感染拡大が長期化し「異例の闘いとなるが賃上げは大変重要。国内消費を支えなければならない。職場を守ってきた組合員、労働者の思いを出発点に労使が報いる答えを出せるようにがんばろう」と激励した。格差是正を重視し、パート労働者の要求が引き上げ率で正規労働者を上回ったと評価。「働き方の格差是正に引き続き取り組む」と述べた。
製造、流通、総合サービスの各部門の単組が取り組みを報告した。イムラ封筒労組の小林康雄委員長は「経済成長のためには社会全体が賃上げに進まなければいけない」と決意表明。マツモトキヨシ労組の砂川佳信委員長は「顧客から悪質クレームを受けた労働者が多かった。そのがんばりを無駄にしない。勤務間インターバル制度(休息時間保障)導入も強力に進める」と語った。
亀田製菓労組の樋口辰也書記長は「月例賃金改定9500円アップ、テレワークなどの処遇改善を会社に要求した。生活と雇用を守るために一致団結する」と発言した。
〈写真〉松浦会長の発声で会場とオンラインを視聴した組合員がガンバローを三唱した(3月3日、都内)
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