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    海外労働短信/最賃を1550円に/メンフィス大学労使が合意

     米メンフィス大学は1月19日、大学内の最低賃金を時給15ドル(約1550円)に引き上げると発表した。賃金を低く抑えられてきた、清掃や警備の労働者は「とてもうれしい。諦めずに頑張ってきてよかった」と話している。実施は今年の6月5日。

     15ドル実施は、学長が全職員向けの電子メールで通知した。3年前から全米通信労組(CWA)の支部が要求し、大学教授らも賛同を寄せるようになっていた。加えて昨年来、新型コロナウイルス感染が拡大する中、現場の第一線でキャンパスを維持するために努力してきたことも評価されたと見られている。

     組合は「大学当局がわれわれの要求を受け入れ、行動に移してくれたことに感謝したい」と述べた。今後は学長が約束を果たすよう見守っていくという。