原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は1月22日、核兵器禁止条約が発効し、核兵器が国際法上、違法になったことを多くの市民に知らせようとJR新宿駅前で宣伝行動を行った。日本政府に同条約への批准を求める署名に応じた市民の姿もあった。
大学4年生の女性(22)は立ち止まって被爆者の訴えを聞き、署名に応じた。「核兵器が今も存在するのは良くない。署名することに少し戸惑ったが、(核兵器の存在に)一番不安を抱いているのは被爆者。被爆者の気持ちを考えて、署名する勇気を出そうと思った」と話した。
仕事で移動中だという女性(87)は「核兵器が違法だなんて当たり前。なぜ日本政府は(禁止条約を)批准しないのか、悔しい。(76年前、広島と長崎で)多くの人が亡くなった。絶対に繰り返してはいけない。核兵器を作るお金があるのなら、違うことに使ってほしい」と語った。
宣伝では、俳優の宝田明さんのメッセージも紹介した。宝田さんのメッセージは次の通り。「日本は堂々と先頭に立ち、政府は条約の批准を行うべきであり、菅政権は躊躇(ちゅうちょ)することなく、勇気ある行動をとってほしい」
〈写真〉「歓迎!核兵器禁止条約発効」と書かれた横断幕は注目を集めた(1月22日、都内)
〈写真〉全教も手作りのタペストリーを持って参加した
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