「ヒバクシャ国際署名」を推進した核兵器廃絶日本NGO連絡会などが1月23日、オンラインで核兵器禁止条約発効を記念するイベントを開いた。東京と広島、長崎で同時開催し、それぞれの会場を中継でつないだ。
国内外の被爆者や被爆地の市長・知事、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)などの平和団体や市民が発効を祝い、核兵器廃絶への決意を語った。ヒバクシャ国際署名や、連合が取り組んだ署名など核兵器廃絶を求める主要な署名数は概算で約2700万筆になるという。
大学生の遠藤あかりさんは「これからも大きな壁を乗り越えなければいけない。条約発効はゴールではない、スタートです」と発言した。
●多くの人に知らせる
長崎会場では田上富久長崎市長と、通販大手のジャパネットたかたの創業者である髙田明さんが対談した。核兵器廃絶の運動を日本でどう広げるかについて話し合った。髙田さんは筋萎縮性側索硬化症(ALS)支援を伝える「アイス・バケツ・チャレンジ」がSNSで拡散されて注目を集めたことに触れ「全く違う世界からのアプローチが必要。『禁止条約を批准しなければ話にならない』という状況をつくりたい」と語った。
〈写真〉広島と長崎の会場に向けて手を振る登壇者たち。左端は田中煕巳日本被団協代表委員(1月23日、都内)
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