英国のスーパーマーケット「モリソンズ」の労使はこのほど、最低時給を9%引き上げて10ポンド(1410円)にすることで合意した。実施は今年4月。主要スーパーで最低時給10ポンドを実現したところはなく、上部団体の商業流通労組は「他の労組も続いてほしい」と訴えている。
モリソンズは約12万人の従業員を雇用しており、現在の最低時給は9・2ポンド(約1300円)。今回の引き上げによって、9万6千人の賃金が上がるという。
商業流通労組が加盟する国際労働団体UNIは、新型コロナウイルス感染が広がる中で、小売りなどで働くエッセンシャルワーカーについて(1)尊厳を感じられる賃金水準(2)マスクなどの防護具確保(3)病気休暇の保障(4)労働組合の尊重――などを求めていた。
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