弁護士や司法書士、労組などでつくる「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」実行委員会は、12月19日に相談会を開くと発表した。全国一斉の無料電話相談と同時に、食料支援を含む屋外相談会も東京の日比谷公園で行う。
今回は、個人加盟組合などによる「生存のためのコロナ対策ネットワーク」と共同で主催する。11日の会見で、同ネットの青木耕太郎さん(総合サポートユニオン共同代表)は5月以降の労働相談を振り返り、「自己都合退職を偽装した解雇や雇い止めが多い。コロナ禍の長期化で失業から時間が経ち、生活保護の検討も迫られる段階だ」と危機感を募らせた。
作家の雨宮処凛さんは、新型コロナ災害緊急アクションの基金から約4千万円を支出し、宿泊費などを支援してきたと報告。「都は年末にホテル千室を確保したというが、(対策期間の)28日までどう過ごせばいいのか。住居をなくし、携帯電話が止まれば、支援は難しい。その前に食い止めたい。公助が必要だ」と訴えた。
日比谷公園の相談会は全労連が事務局を務める。黒澤幸一事務局長は、2008年のリーマンショック時に取り組んだ「年越し派遣村」同様、困窮の実態を可視化することで行政に対応を迫りたいと話す。「苦しんでいる、困っていると言える場を作ることが問題の解決につながるのではないか。医療班の設置など、できる限り対策を取って実施したい」と力を込めた。
電話相談は33都道府県の57会場を予定。生活の困窮や不当解雇、住居問題など、具体的な支援につなげるほか、自殺対策支援のNPOと連携し、「こころの相談」にも対応する。時間は10~22時、電話0120(157)930
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