連合加盟産別のOB組織でつくる日本退職者連合(人見一夫会長)が11月30日、菅義偉首相による日本学術会議会員候補の任命拒否について「深い憂慮の念を禁じ得ない」とする談話を発表した。
談話は、政治権力からの独立を明確にしている学術会議に対し、首相に会員の任命を拒否する裁量権がないことは明らかだと指摘。安保関連法に反対する学者の会メンバーらの任命を拒否したのは「学問の自由に対する政治介入として明らかに違法であり、わが国の行く末に深刻な不安を抱かせるものだ」と批判した。
その上で、「先達が多くの苦難と犠牲の上に追求してきたわが国の民主主義を守り抜く労働運動の精神」に基き、学問の自由、言論・表現の自由に対するいかなる干渉も許さないことを表明するとしている。
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