連合は11月25日、男性の育児休業取得についての意識調査の結果を発表した。育児休業を取得しなかった理由について「仕事の代替要員がいない」が5割を超えるなど、職場のゆとりのなさが取得を妨げていることが分かった。
調査は10月26~28日に実施。「男性の育児等家庭的責任に関する意識」をテーマに未就学の子どもがいる20~59歳の働く男女千人に聞いた。
育児休業を「取得したかったが取得できなかった」と答えた男性は31・6%。取得しなかった・取得できなかった理由を複数回答で聞いたところ、「仕事の代替要員がいない」53・3%、「収入が減る」26・1%、「取得できる雰囲気が職場にない」25・6%となった。(グラフ)
男性の育児休業取得率を上げるために必要な対策では、一番多かったのが男女ともに「取得可能なことの社内周知」(男性35%、女性33%)だった。次いで、男性は「企業による対象者への説明義務化」(35%)、女性は「希望する人が安心して取得できる職場環境の整備」(33%)が続いた。
現在、厚生労働省の労働政策審議会(分科会)で男性の育児休業取得促進のための新制度創設が検討されている。連合は審議会での意見反映のために調査を活用する考えだ。
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