「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    被爆地で学ぶ機会を/コロナ禍で高校生が企画/オンラインで修学旅行

     「高校生1万人署名活動」の東京支部がオンラインによる長崎修学旅行を企画した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国的に修学旅行の中止が相次ぐ中、被爆地で学ぶ機会を提供したいという思いからだ。

     「高校生1万人署名活動」は、高校生が中心となって活動し、街頭などで核兵器廃絶を求める署名を集めている。2001年に長崎県で始まり、累計200万筆の署名を国連欧州本部に提出してきた。

     メンバーの中には「修学旅行で長崎や広島を訪れたことで、平和のことを考えるきっかけになった」という生徒も。修学旅行中止で学びの機会が奪われるのは残念と考えた。

     長崎支部の協力を得て、被爆者の山川剛さんの講話や原爆資料館、平和公園などを巡る「長崎バーチャルツアー」、広瀬訓長崎大学教授(核兵器廃絶研究センター副センター長)が核兵器に関する国際情勢などを語る特別講義も開催する予定。ユーチューブで配信され、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)のホームページからアクセスできる。