国際労働機関(ILO)は9月23日、新型コロナウイルスの影響に関する試算(第6版)を発表した。世界の勤労所得(1~9月)が、労働時間の減少により前年同期比で10・7%下落したとみられる、という。
下落幅が大きいのは比較的所得水準の低い国で15・1%の減少だ。地域別では米州(12・1%減)が最も大きな影響を受けている。
10~12月の労働時間の変動予測も行っている。前回の第5版では4・9%の減少としていたが、今回の第6版では8・6%減少へ悪化すると見ている。インフォーマル(非公式)経済で働く人を中心に、途上国や新興国の労働者が大きな影響を受けるため、と説明されている。
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