「菅政権は安倍亜流政権であり、原発継承内閣だ。徹底抗戦していきたい」
評論家の佐高信さんが9月18日、東京の日比谷野外音楽堂の集会でこう訴えた。「『さようなら原発』一千万署名 市民の会」が開いた首都圏集会で、1300人が参加した。
市民の会呼び掛け人で作家の落合恵子さんは「『私には責任がある』といいながら、責任を取らない政治が7年8カ月も続いた。永田町のこうした状態は相も変わらずだ。私たちは福島原発事故を忘れていない。その落とし前をつけてもらおう」と強調した。
福島原発かながわ訴訟原告団の村田弘団長は、これまで国が東京五輪を名目に被害処理を終わったことにして「復興」をアピールしてきたと批判。「今は除染が不十分なまま避難指示が解除されようとしている。コロナの陰で進められる棄民政策だ」と述べた。
茨城平和擁護県民会議の相楽衛事務局長が東海第2原発の再稼働問題について「事故が起きた時、94万人が避難できる計画などできるはずがない。被ばくと汚染を前提にした避難計画ではなく、再稼働しないことが最も安全だ」と訴えた。
参加者は集会後、都内をデモ行進した。
〈写真〉「安倍政治」を批判する作家の落合恵子さん(9月18日、都内)
〈写真〉デモでは「福島事故は終わっていない」とコールした(9月18日、都内)
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A (水曜日, 14 10月 2020 23:13)
原発事故処理よりも運動会を優先する国に住んでいる事が恥ずかしいです。
メルトダウンした核燃料は 殆ど手付かずで燃え続けていて、冷却汚染水も溜まり続けているのに。
福島県外では、「10年も経てば復興できてるんでしょ」というムードです。
テレビに映る ほんの一部の復興指定区域に、すっかり騙されてます。
聖火リレーなんか 何かの茶番としか思えません。
報道が政府や大企業に阿って 事実を隠す現状では、「まるで戦前」という批判も 免れないです。