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    目安示さず、極めて遺憾/連合が談話

     中央最低賃金審議会が7月22日、「引き上げ目安を示すことは困難」との公益委員見解を答申したことについて、連合は同日、「極めて遺憾」とする相原康伸事務局長名の談話を発表した。

     談話は、答申に「地域間格差の縮小を求める意見も勘案しつつ、適切な審議が行われることを希望する」との公益見解が盛り込まれたことについて、「労働側の主張に公益委員が理解を示したものと受け止める」と前向きに評価した。

      今回引き上げの目安が示されず、「現行水準維持が適当」とされたことについては「一律に引き上げ額『0円』でないことに留意が必要」と注意を促した。その上で、地域間格差縮小の方向感が初めて盛り込まれたことは、今後の地方最賃審での金額決定審議に「極めて重大な意味合いを持つ」と意義を強調し、上積みへの期待を示した。