全労連・全国一般の大阪と東京の両地方本部が7月9日、「うどんすき」で知られる「美々卯」を展開する「東京美々卯」による会社解散・従業員解雇の撤回を求めて、事実上の親会社に当たる大阪の「美々卯」(大阪市)に要請を行った。同日行われた大阪争議支援総行動の一環。
●お客さんらと再開署名
東京美々卯は首都圏で6店舗を展開していたが、5月20日に全店舗の閉鎖を決めた。要請では、東京での営業再開を求める個人・団体署名1141筆を渡した。署名は、地元町内会の前会長や医師ら美々卯ファンの呼びかけで6月8日からスタートした。
署名のひとこと欄には「食は文化です。産地と卸を支え、料理人のスキルを保ち、消費者の選択肢を増やすものです。力がある事業者は再開してほしい」「節目の祝席を美々卯で開催してきました。自分の祝席もと思っています。おいしい美々卯のうどんすきをずっと食していたい。どうか再開を」などの思いがつづられている。
●事業再開の決断求める
東京美々卯分会の男性組合員は「筑地や豊洲の仕入れ先の方々を含め、営業再開が望まれている」と話した。東京地本の龍前房志書記長は「労働者だけでなく、取引先や顧客も切り捨てる横暴なやり口は認められない。社長に事業再開の決断を迫り、解決するまで闘う」と決意を述べた。
〈写真〉東京美々卯の再開を訴える組合員(7月9日、大阪市内)
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