連合は7月6日、2020春闘回答の最終集計をまとめた。定期昇給相当分を含めた、4807組合の組合員1人当たりの回答平均額は5506円(1・9%)で、前年を491円、0・17ポイント下回った。全体の平均が2%を割ったのは17春闘以来3年ぶり。
未妥結の組合は603組合で昨年比で148組合増え、妥結組合のうち「定期昇給相当分確保のみ」は1187組合と312組合増えている。
回答平均を規模別に見ると、300人未満の平均は4464円(1・81%)で、昨年比301円、0・13ポイントのマイナスとなった。回答を集計した組合は3456組合で、昨年より524組合減っている。
業種別では単純平均で、商業・流通が昨年とほぼ同水準を維持しているが、製造、交通・運輸が全ての企業規模で昨年を下回った。
ベースアップや賃金改善で見ると、定昇相当分を区別できる1958組合の平均が1470円(0・5%)となった。昨年比90円、0・06ポイントのマイナス。規模別では、特に100人未満が1606円(0・71%)と健闘している。
一時金は、年間で定める2145組合の平均が4・79カ月で、前年比0・07月のマイナス。半期ごとに支払う2590組合は2・22カ月で、同0・23カ月下回る。
一方、パート労働者の時給引き上げ額は加重平均で27・11円、単純平均が25・18円。わずかだがともに前年を上回っている。
企業内最賃協定は、既存の協定がある組合で、製造業598組合の平均が16万1826円、商業流通47組合で同16万9328円となっている。
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