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    賃上げ率1・94%を維持/連合の第3回回答集計/加重平均は5761円

     連合は4月6日、同2日までに報告があった2277組合の第3回集計を発表した。定期昇給相当分を含む加重平均額は昨年同期を651円下回る5761円で、3月末を過ぎた段階で第2回同様1・94%を維持している。中小労組のベアなど賃金改善はほぼ昨年並み。短時間労働者の時給引き上げは昨年を上回る。新型コロナウイルスの影響が経済を直撃する中、踏みとどまっている。

     賃上げ分が明確に分かる1228組合のベアなど賃金改善分の平均は、前年同期比で210円減の1390円(0・46%)。企業規模別でみると、300人未満が1407円(0・58%)で、300人以上(1389円)を上回っている。特に、100人未満の小企業労組319組合(1522円、0・68%)の健闘ぶりが目を引く。

     パート労働者の時給引き上げは加重平均で28・87円で、昨年同期を2円上回っている。

     神津里季生会長は同日のテレビ会議方式による会見で「妥結組合数(2061組合)が昨年を174組合上回っている。(世間の関心は)新型コロナウイルス一色だが、分配構造転換への地道な取り組みが整斉と展開されている。この先の取引慣行の是正強化につなげたい」と語った。