欧州労連(ETUC)はこのほど、欧州各国の最低賃金水準に関する調査結果を発表した。法定最賃制度のある22カ国のうち最賃が貧困ライン(各国の平均的な賃金=中央値の半分以下)を下回る国がスペインやチェコをはじめ10カ国あることが分かった。
これは、暖房か食事かどちらかを断念しなければならない水準だという。ETUCは欧州委員会に対し「多くの国の最賃が貧困ライン以下という現状を改善する必要がある」と訴えている。
22カ国中17カ国は中央値の60%を割り込んでおり、ETUCは「欧州の中で数百万人がフルタイムで働いても、まともな生活ができないということを意味している」と指摘している。
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