フランスではマクロン政権が検討している年金改革案に抗議して、12月5日から大規模なストライキが行われている。10日には鉄道や航空管制官の労組をはじめ150万人がストに参加。パリでは組合役員から「近年見たことがない規模だ」との声も上がった。
年金改革案は、職種別に42ある年金を一元化するという内容で、鉄道などの特例年金は廃止される。法定退職年齢を62歳に据え置く一方で、満額支給を64歳に繰り延べるという。
10日のストには、教師や消防士らも参加した。パリの鉄道労組は16ある地下鉄路線のうち11路線をストップさせ、16日までストを続けると発表した。
マクロン政権は11日に譲歩案を提示したが、労働側はこれを拒否。労働総同盟(CGT)は17日に統一行動を予定しており、これまでスト方針には一線を画していたフランス民主労連(CFDT)も合流することになった。
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