全労連と国民春闘共闘委員会が「どうして最低賃金は全国一律1500円にするべきなのか」(15分)という動画を作成した。低額で暮らせない最賃水準や地域間格差の問題について、働く人の声やグラフなどを使って紹介している。ユーチューブ(動画サイト)で配信し、スマホでも視聴可能。タイトル名を入れて検索すると、誰でも見られる。
●組合加入訴える素材に
作成に携わった全労連の黒澤幸一事務局次長は「動画を見た人が最賃額で働く人の実態を共有し、大幅引き上げや全国一律制がなぜ必要かを学べるように作った」という。
最賃問題はこの間、主要政党が改善を選挙公約に掲げるなど、政治課題として浮上してきた。「しかし、実際の職場では『非正規労働者だから(低賃金は)しょうがない』と諦めている人もいる。そういう労働者に動画を見てもらい、労働組合に入って現状を変える仲間になってほしい」
動画は職場の昼休み学習会に最適だという。「あえて行動提起はしていない。動画を15分間見て、その後、組合員らが具体的な行動や組合への加入などを訴えられるように工夫した」と語った。
〈写真〉動画ではJR渋谷駅前のサウンドデモ(9月13日)の様子も紹介している
〈写真〉全労連と最低生計費調査を行っている中澤秀一静岡県立大学短期大学部准教授も出演
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