「改憲発議はさせない」／国会前で１万人がアピール

 「安倍改憲発議阻止」「辺野古新基地建設やめろ」――日本国憲法の公布（１９４６年）から73年の11月３日、安倍政権による改憲に反対する集会が国会正門前で開かれた。総がかり行動実行委員会と、安倍９条改憲ＮＯ！全国市民アクション、３・１朝鮮独立運動１００周年キャンペーンが共催し、１万人が参加した。

　立憲民主党、日本共産党、社会民主党の国会議員があいさつし、安倍政権の退陣などを訴えた。

　日本労働弁護団の今泉義竜さんは「日本を守りたいと思って入隊した自衛隊員を（日本防衛とは無関係な）海外での戦争に参加させようとするのは国家的求人詐欺だ。憲法を逸脱して隊員を危険にさらす安倍政権は恥を知れと言いたい」と厳しく批判した。

　性暴力被害を告発するフラワーデモの呼び掛け人、作家の北原みのりさんは「弱い者を切り捨てる社会を変えたい。痛みに寄り添う真剣な民主主義の実現を」とアピール。韓国「安倍糾弾市民行動」のパク・ソグン共同代表は、日韓関係悪化の発端となった徴用工問題に触れて「侵略の歴史への謝罪と反省などを踏まえた新たな日韓関係をつくろう」と述べ、両国市民の連帯強化を訴えた。