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    「憲法くん」を舞台劇で上演/劇団「燐光群」が4都市でツアー

     劇団の燐光群は、スタンダップ・コメディアンの松本ヒロ氏が日本国憲法を擬人化した一人芝居「憲法くん」を舞台劇にして、11月29日から全国4都市で上演する。「憲法くん」は書籍化や映画版(渡辺美佐子主演、井上淳一監督)が公開されるなど、誕生から20年たった今も、多くの人を魅了している。安倍政権が改憲を進めようとする中、日本国憲法の存在とその価値を舞台から問う。

     燐光群は、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺や、地雷問題、日本領だった頃にサイパン・テニアンで暮らした日本人の記憶など、実際に起きた事件に基づく「ドキュメンタリー演劇」の手法を得意とする国内屈指の劇団だ。主宰の坂手洋二氏に松本氏が演劇化の権利を許諾し、今回のプロジェクトに取り組んできたという。日本国憲法と同じ誕生日の憲法(かずのり)くんの物語を軸に、憲法の意義が問われた実際の事件やエピソードを交えて、ストーリーが展開する。

     東京公演では終演後のトークに松本ヒロ氏や憲法学者の木村草太氏らが登壇予定だ。

     東京(座・高円寺1、11月29日~12月8日、チケットは一般4千2百円ほか、ペアなどの割引有)、兵庫(伊丹市立演劇ホールAI・HALL、12月13~15日)、岡山(岡山市立市民文化ホール、12月17日)、愛知(愛知県芸術劇場小ホール、12月19~20日)で上演。予約・問合せは、03(3426)6294(燐光群)