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    大衆運動強化と衆院選勝利を/総がかり行動実行委が会見/「安倍改憲」阻止へ全力

     「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は10月29日、国会内で記者会見を開き、安倍政権による改憲を阻止する運動の強化を呼び掛けた。憲法審査会を開かせない立場を堅持し、大衆運動の高揚と次期衆院選での勝利を目指そうと訴えた。

     会見では共同代表の一人、福山真劫平和フォーラム共同代表が今後の取り組みについて報告。「憲法破壊の暴走を続ける安倍政権を退陣に追い込むためには大衆運動を大きく高揚させ、次期衆院選で勝利することが必要だ」と指摘。11月19日に50回目を迎える「19の日行動」や全国統一行動を目指す11月3日の集会(東京は国会正門前)などの計画を紹介した。

     

    ●憲法審査会始動に反対

     

     福山氏は、(1)沖縄辺野古の米軍基地建設阻止(2)日朝韓市民の連帯(3)貧困と格差是正や性差別撤廃――などの課題についても引き続き取り組むこととした。

     憲法改正手続法(国民投票法)改正案について同実行委は「有料広告規制が投票日前2週間の投票運動のみに限定されていて、『国民投票を金で買う』危険性が考慮されていない欠陥がある」と批判。抜本的な改正を求めている。一方、憲法審査会に関しては「自民党改憲案の提示や審議強行、改憲発議への道を掃き清める再始動には反対」と述べて、安倍政権の下では審査会を開かせない立場で取り組むこととしている。

     

    ●与党を過半数割れに

     

     次期衆院選への対応について福山氏は「289の小選挙区で野党が共闘し、大きなうねりをつくれば与党の過半数割れは可能だ」とし、れいわ新選組との連携を強めることと併せ、来年の東京都知事選でも市民連合に結集して立憲野党の候補を支援する、とした。