米国の食品関係労組UFCWがこのほど、農務省による豚肉加工の新ルールを差し止めるため、連邦裁判所に提訴した。新ルールは12月2日に施行される予定。
UFCWには、豚肉加工工場の労働者3万人が加盟している。10月10日の組合ニュースによると、新ルールは工場ラインのスピードに関する規制を撤廃。食品の安全性を検査する連邦職員の数を減らし、主要な検査を民間委託する。
組合と市民グループはこれまで、新ルールによって大工場では年間380万ドルの経費削減になる一方で、労働者や消費者の安全性が危険にさらされると訴えてきた。しかし農務省は耳を貸さなかった。
組合は「新ルールで安全な食品を選ぶことが難しくなる」と批判している。
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