自由法曹団は10月4日付で、公立学校教員への1年単位の変形労働時間制の導入に反対する声明を発表した。教員の長時間労働解消に逆行すると批判している。
1年単位の変形労働時間制は、始業・終業時刻が不規則になる上、繁忙期には1日の労働時間が伸ばされ、休日が少なくなることを問題視。憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が奪われると批判した。
教員の業務の性質上、繁閑を事前に予測できず、残業が発生しないことを前提にした同制度はなじまないと指摘。導入条件である労使協定を不要にし、条例による一律導入を可能にすれば法の趣旨を没却(無視)し、教員を無権利状態におとしめると警鐘を鳴らした。
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