生協労連は9月18、19の両日、横浜市内で定期大会を開き、最低賃金闘争強化や委託先会社の労働者を含む組織化推進の方針を決めた。新たに委託部会準備会を立ち上げる。
柳恵美子委員長は最賃大幅引き上げや全国一律制実現の運動を積み重ねてきたことを振り返り「成果が表れた1年だった。十数年前に運動を始めた時は周りの労組からも冷ややかな目で見られていたが、今や政治課題にも浮上し、今年の最賃額は東京と神奈川で初めて千円を上回った。掲げてきた方針は間違っていなかった」と語った。
●配送会社に労組結成
生協労連にはパートや介護、大学生協の部会がある。新たにつくる委託部会(準)では、交流会などを通じ当事者を主体にした運動を目指すという。
配送業務などでは外注化が進んでいる。受注する子会社や委託先会社は賃金が低く、慢性的な人手不足による長時間労働も少なくない。生協関連一般労組流通分会によれば配送業務だけでなく、配達先での営業など生協本体がやるべき仕事まで担っているという。
委託先会社で働く代議員は、準備会の立ち上げを歓迎した。「今までは『生協で働く』仲間に入っていないのかなと思う時が多くあった。委託先会社などで働く労働者は横のつながりがない。部会ができれば周りの人にも『仲間になろうよ』と言いやすくなる」と語った。
生協の物流子会社シーエックスカーゴの労組では、食堂で組合加入の声かけを継続的に行い、組合員が増えていると報告した。
生協労連によれば、最近もコープながので配送業務を請け負う会社の労働者がSBSゼンツウ長野宅配労組を結成。組織化が進み始めている。
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