若者や観光客でごった返す東京・JR渋谷駅前に、リズミカルな音楽とともに「どこでも誰でも1500円」「最低賃金まだまだ足りない」のコールが響いた。新しい最賃額が発効する10月を控えた9月13日夜、全労連と国民春闘共闘、東京春闘共闘が全国一律制実現と最低賃金1500円への引き上げを求めて行ったサウンドデモだ。
全労連は来春の通常国会で全国一律制導入の最賃法改正を目指している。
サウンドデモでは、話題のユーチューバー「せやろがいおじさん」を真似たパフォーマンスで、国際的に低い日本の最賃水準を紹介した。
出版労連の組合員は、本や雑誌の流通を担う取次会社での過酷な労働状況について話した。労働者の多くは非正規雇用で賃金は最賃と同額。長時間残業やダブルワークをしなければ暮らしていけないという。「交通費が支払われないため、徒歩で3時間かけて通勤する人もいる。企業との交渉だけでは賃上げは困難。誰もがまともに生活できるよう、最賃を1500円に」と訴えた。
〈写真〉「自立できる最低賃金に」「旅行したい。最賃上げろ」などのプラカードを掲げて渋谷の中心街をデモ(9月13日、都内)
〈写真〉スマホで動画を撮る人、デモ参加者とハイタッチする人も(9月13日、都内)
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