英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の操縦士約4300人が9月9、10の両日、ストライキを決行した。昨年から交渉を続けてきた賃上げ交渉が決裂したためで、組合(BALPA)は「働く者を軽視する経営姿勢への不信感が根底にある」と指摘している。事態が進展しない場合、9月27日にもストを行う予定だ。
会社側が提案した賃上げ案を組合は拒否している。リーマンショック後に経営危機に直面した際、組合は賃下げをはじめ、諸手当や年金、年休などの権利削減について、収益が回復するまで容認した経緯があり、「約束が違う」との反発が強まっていた。
組合によれば、会社提案で機長は11・5%の大幅賃上げになるが、副操縦士の年収は増えず、若手操縦士は収入が減るという。
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