製造、流通、サービス産業の労組でつくるUAゼンセンの松浦昭彦会長は8月28日、2020春闘について、景気後退局面でも実質賃金確保と格差是正のための賃上げが必要との認識を示した。9月10、11日に名古屋市内で開く定期大会の事前記者会見での発言。
松浦会長は来年の連合春闘のあり方について問われ、次のように語った。
「われわれとしては格差や人手不足の問題がある中でキャッチアップの材料としてやっていくのは当然のことだろう。他産別と違うのは基本的に今まで過年度物価(上昇分)でやってきたということ。10月の消費増税は過年度物価に効いてくる。『こんな(景気後退の状況)だから今年は我慢だね』という話にはならない。連合方針も見ながらだが、『ゼンセンさんが勝手に(賃上げを)やって』という話であれば、抵抗しないといけない」
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