JAMの安河内賢弘会長は8月29日、岐阜市内で開いた定期大会で2020春闘について言及した。今後の日本経済は物価上昇と景気悪化が同時進行するとの認識を示し、賃上げによる危機克服が必要と語った。
「来季は本当に難しい春闘になる」。同会長は、自動車関連で業績が急速に悪化し、電機、鉄鋼、造船も昨年度を下回ると指摘し、10月の消費増税による物価上昇と、景気後退が進行する「スタグフレーション」への懸念を述べた。
米国が追加利下げで乗り切りを図る一方、日本には金融政策で打てる策は残されていないとも指摘。「業績悪化でベア要求なんてできるかとの声もあるが、日本がこの危機を乗り切るには賃上げしかない」と強調した。連合、金属労協とともに世論を起こし「政府与党、経団連と対峙しなければならない」と語った。
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