元慰安婦の金学順(キム・ハクスン)さんが初めて被害者だと公表した日を記念する日本軍「慰安婦」メモリアルデーの世界同時アクションが8月14日、東京都内で行われた。集会では、在日コリアンや学生が人権や歴史の観点から慰安婦問題について語り合った。主催は日本軍「慰安婦」問題解決全国行動と戦時性暴力問題連絡協議会。
韓国ではこの日、慰安婦問題の真相究明や公式謝罪などを求める日本大使館前の「水曜デモ」が1400回目を迎えた。国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルと世界同時アクションを行うなど、性暴力被害者の世界的な人権運動に発展しているという。
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子(ヤン・チンジャ)共同代表は「(以前は)慰安婦の被害を訴えるだけで精いっぱいだったが、語ることも被害回復の第一歩になった」と述べた。
1000回を記念して2011年に設置されたのが、慰安婦像と言われる「平和の碑」(平和の少女像)だ。「少女の隣の椅子に座って考えることも含めて一つの作品。碑文には、『(水曜デモの)崇高な精神と歴史を引き継ぐため』とある。反日、ヘイトと誹謗(ひぼう)中傷でおとしめられているこの像がどれほど多くの(性暴力で苦しむ)女性たちを救ってきたか」と語気を強めた。
強制連行された慰安婦の存在を否定する歴史修正主義については「歴史を学んでいない。元慰安婦の生き証人が闘ってきた30年の歴史も否定している」と批判。その上で、「デモに参加した元慰安婦は、諦めない、黙らないと何度も言っていた。今、諦めさせようという圧力をちょっぴり感じている。こういう時だからこそ、(デモに立ち上がった)女性たちに学んで、諦めない。黙らない」と訴えた。
〈写真〉集会後には、元慰安婦のハルモ二(おばあさん)の写真を胸にデモ行進した(8月14日、都内)
コメントをお書きください