労働組合の活動を活性化し、多くの労働者を組織するには、相手に思いが届く話し方や対話が必要だとして、その手法を学ぶために、全印総連東京地連が6月25日、コミュニティー・オーガナイジング(CO)講座を開いた。
昨年から始めた「組織化」学習会の一環で、今回は6回目。CO発祥の地、米シカゴで労働組合の活動に参加しながら実践を積んだ名取学全労連事務局員が講師。今回はパブリック・ナラティブ(自分の言葉で伝える手法)を数人のグループに分かれて体験した。
名取さんは「自分自身の体験、労働組合としての闘いの歴史、現在の情勢と展望をバランスよく話すのがポイントです。飲み会で自慢話を聞かせるのではなく、相手が集中して聞ける5分以内にまとめること。自分の体験から何をピックアップするのかが重要です」。
参加者はモデルケースの動画を見て分析し、自分の発言内容を考えて一人ずつ発表した。参加者は「1、2回ではうまくできない」「5分という時間の感覚が難しい」「この手法を身につけて活動に生かしたい」と感想を出し合っていた。
〈写真〉COへの関心は高く、講座には東京土建の組合員も参加していた(6月25日、都内)
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