野党統一候補として参院選出馬予定の阿部広美氏の推薦を連合熊本が取り消した問題で、神津里季生連合会長は5月23日の定例会見で「連合と立憲民主、国民民主、社民の4者協議の枠は継続する。雨降って地固まるとしたい」と、与党を利さない姿勢を強調した。
連合熊本は、阿部氏が統一地方選挙で、連合熊本推薦候補と競合していた共産党候補の応援演説を行ったことを問題視。同氏による推薦取り下げの申し入れを受け、連合熊本は推薦を取り消した。同日、連合中央執行委員会で確認された。
神津会長は真意を繰り返し問われ「レアケースとみてほしい。もやもや感を引きずらない意味もある。野党候補一本化に水を差す意図はない」と語った。
阿部氏は2016年の参院選で、連合熊本を含む市民の支援を受け、全国に先駆けて野党統一候補に擁立された経緯がある。
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