連合は5月14日、児童虐待防止に向けて国や自治体の対応策を定めた野党提出法案の早期成立を求め、国会内で集会を開いた。立憲民主党や国民民主党など多くの国会議員が参加し「子どもたちの命を守れ」などと訴えた。
児童虐待の問題をめぐっては、政府案と野党5党1会派が提出した法案が国会で並行審議されている。野党案は体罰の全面禁止をはじめ、中核市や特別区の児童相談所設置を義務化、虐待をした保護者に再発防止プログラムを実施することなどを明記している(表)。
神津里季生会長は昨年の通常国会で提出された野党案が全く審議されず、児童虐待死という悲劇が繰り返されていることについて「痛恨の極み」と述べ、「政府案よりも大きく踏み込んだ(野党)法案の成立が必要だ。子どもの命がかかった問題。人間としての権利が尊重され、児童虐待のない社会へともに手を携えていきたい」と強調した。
コメントをお書きください