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    国立徳島病院が存続へ/全医労は「英断」と評価

     国立病院機構徳島病院を2022年に統合・廃止する計画が見直されることになった。労働組合の全医労によると、機構側は地元の吉野川市による「病院存続」の意見などを踏まえて22年の廃止を断念。「病院の機能が継続できるよう計画の見直しを含めて引き続き検討していく」との意向を表明しているという。

     3月20日の団体交渉で機構側が組合に表明した。全医労は「いったん立ち止まるという判断は英断であり、これまでにない画期的な成果だ」と評価し、計画自体を白紙撤回するよう求めている。

     廃止計画が発表されたのは17年。吉野川市長と同市議会が廃止反対を機構本部に要請するなど存続運動が広がり、住民や患者家族らによる「守る会」も結成された。地元の存続署名は合計5万6千筆に達した。