自動車総連は3月4日、同日までに提出した967組合の春闘要求状況を公表した。賃金改善分を求めた953組合の1組合当たりの平均額は3805円で、昨年の要求最終集計額を392円上回っている。
同総連の資料によると、1万円前後の賃金改善を要求した組合も少なくなく、賃金カーブ維持分と改善分を含めた引き上げ総額でも相対的に高い水準を示しているという。この傾向について「要求の幅が広がっており、(多くの完成車製造労組の賃金改善要求額である)3千円という数字にとらわれずに自らの要求を構築している」とみる。個別賃金要求を行ったのは640組合で、昨年を大きく上回っているとしている。
今年の方針では、賃金の絶対額重視を掲げ、賃上げの要求設定は各企業労連に委ねている。
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