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    全ての仲間の賃上げを/金属労働者の集い

     春闘交渉ヤマ場を迎え、JMITUや東京春闘共闘会議、中立組合でつくる実行委員会が3月2日、都内で決起集会「金属労働者の集い」を開いた。全ての仲間の賃上げへ「納得いく回答が出るまで絶対に諦めない」と決意を固め合った。

     三木陵一JMITU委員長は主催者あいさつで、関東地方のある組合で20年前の給与明細表を調べたところ、同じ年齢で今の手取り額が6万5千円低かったことを紹介し、大幅賃上げの必要性を訴えた。春闘交渉では米中貿易摩擦など先行き不透明感を経営側が強調していると述べ、「先行きが怪しくなってきている時こそ、内需主導の経済に転換すべき。最大の特効薬が賃上げだ」と語った。

     国民春闘共闘の小田川義和代表委員(全労連議長)はトヨタ労組によるベア要求額隠しに触れ「相場形成役となることを嫌った、春闘つぶしの要求であり許しがたい」と苦言を呈した。

     集会では、東京の法定最賃(985円)が高卒初任給を上回るなか、青年組合員が従業員全体の賃金底上げと地域別最賃引き上げの必要性を訴えた。

     

    〈写真〉「チコちゃん」も登場。「ボーッと生きてんじゃねーよ!賃金上げろ!」と経営側を叱った(3月2日、都内)

     

    〈写真〉東京医労連女性部は夜勤の改善を替え歌で主張。「あぁ深夜病棟冬景色」と熱唱したのは「残業寺ヨーコ」さん