弁護士やジャーナリストらでつくるブラック企業大賞実行委員会が12月23日、2018年の授賞企業を発表した。〃栄えある〃大賞には三菱電機が選ばれた。
●異常な労災発生件数
三菱電機では、3年という短い期間に5人の男性社員が長時間労働の末に、精神疾患や脳疾患を発症し、労災認定された。うち2人は過労自死だった。ブラック企業被害対策弁護団の佐々木亮弁護士は「電通は24年間に2件の(過労自死による)労災事件を引き起こしたが、三菱電機の3年で5件は異常。表に出ていないだけでもっと被害者はいるのではないか」と指摘した。
サントリー食品系列の自動販売機運営会社「ジャパンビバレッジ東京」が特別賞の「有給ちゃんと取らせま賞」を受賞。同社は事業場外みなし労働の違法な適用による長時間残業があったとして、労働基準監督署から是正勧告を受けた。ある支店長は、メールで社員にクイズを送り、正解者にだけ年次有給休暇を与えるといったパワハラを行っていたという。授賞式に参加した同社の労働者は「現場の労働者がロボットのように使われている」「会社は受賞を機に労働環境を改善してほしい」と話した。
●一般投票1位は財務省
一般投票で決まるウェブ投票賞には、事務次官が女性記者にセクハラを繰り返していた財務省が選ばれた。実行委は、その後に麻生太郎財務大臣が「セクハラ罪という罪はない」「番記者を男性にすればい」などと発言したことも問題視。選考委員で労働運動家の河添誠さんは「セクハラ問題だけでなく、財務省では公文書改ざんがあったとされる近畿財務局の職員が自死しており、権力による深刻なパワハラだったのではないかという疑いがある」と述べた。
「特別賞」は日立製作所と、そのグループ会社である日立プラントサービスの2社。20代の労働者が長時間労働とパワハラにより精神疾患を発症し、労災認定されたほか、数百人のフィリピン人技能実習生に実習計画と異なる作業を行わせていたとして法務省から調査を受けた。
〈写真〉選考委員の竹信三恵子和光大学教授は「教員の深刻な長時間労働の問題も訴えていきたい」と話した(12月23日、都内で)
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山崎政幸 (月曜日, 09 12月 2019 22:22)
約30年前、私も三菱電機北伊丹製作所に関連会社から出向と言う形で三菱電機に勤務していました。
今で言うモラハラ、パワハラ、会社の寮で1か月以上睡眠を邪魔されて体を壊しギリギリの状態で長崎に帰って来ましたが、当時、幻聴に悩まされていました。テレビ、ラジオの音声、CDの音楽が自分の事を言っているように聞こえました。実際に言われている私の事と幻聴の区別が出来なくなり、会社を変わって勤めだすと当時の噂が付いてまわります。兵庫で会社の寮で聞こえた声はロシアの技術で洗脳だと聞こえてきました。一番つらい時は自殺も考えました。とにかく楽になりたいと考えるようになりました。悔しいのは今も私を陥れた連中が会社に残っている事。今までの治療費を会社に請求したい事、この事実をたくさんの人に知ってもらいたい事、そして被害者同士連携したい事。どうか力を貸してください。