神津里季生連合会長は10月11日、自民1強政治の弊害に強い危機感を表明し「野党が一致団結すれば相当に大きな挽回ができる」と結束を求めた。安倍首相が自民党総裁に3選され、改憲に強い意欲を示していることにあえて言及。「将来に禍根を残すような憲法改正を見過ごすわけにはいかない」と、この問題での立場を明確にした。
神津会長は、1強政治は変えられないという諦め感の広がりに繰り返し懸念を表明した上で、国政野党の支援候補が圧勝した沖縄県知事選(9月30日投開票)の選挙結果について「特に強調したいのは、中央集権的な1強政治の弊害を打ち破るには、オール沖縄(のような形)であり、それぞれ地域ごとの同志の結集が不可欠だ」と述べ、各地方連合会にはその中核としての働きを求めた。立憲民主、国民民主の両党と連合の間で「与党を利さない」との基本姿勢を確認したことも紹介した。
「安倍改憲」についても言及。国会での十分な論議と、国民への分かりやすい提起がなされているかという点で「現状は全く不十分」と批判。「普通ならばこのような憲法改正が実現することはあり得ないだろうが、普通ではないのが現政権。野党の力合わせが脆弱(ぜいじゃく)な下では(数の力で)国民投票に移行することも大いに懸念しなければならない」と警戒を促した。
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