Ａｃｔｉｏｎ！36を開始／連合／３月６日を「36協定の日」に

　罰則付き残業上限規制の新設や、年休の取得義務付けを含む働き方関連法の施行を前に連合は今秋、キャンペーンを開始する。名称は「Ａｃｔｉｏｎ！36」。適正な36協定の締結や集団的労使関係の構築、長時間労働の是正が狙い。経済団体や業界団体との共同宣言の締結をてこに、商習慣の是正や取り引きの適正化を訴え、広く社会への浸透を図る。取り組み期間は９月から来年３月末まで。

　９月21日の中央執行委員会で確認された。連合本部は、全国社会保険労務士連合会や中小企業家同友会などの関係団体との連携を図るほか、経済団体との労使共同宣言締結を進める。３月６日を「36協定の日」として日本記念日協会に登録申請し、記念イベントを行う。

　構成組織は、業界団体との労使共同宣言締結をめざすとともに、連合本部が設ける、インターネット上の特設サイトに産別トップが思いや決意を訴える「トップ宣言」を掲載する。地方連合会は都道府県や経営者団体に呼びかけ、「時間を大切にする県宣言（仮称）」の取りまとめを推進。学習会や一斉相談、街頭宣伝などで世論の醸成に取り組むとしている。

　働き方の改善の課題では「仏作って魂を吹き込まなければならない」と語る神津里季生会長。「最も労働組合らしい取り組み。最大の力を込めて、構成組織、地方連合会とタッグを組んで取り組みたい」と強い意欲を示している。