核兵器の全面的廃絶のための国際デー(国連が制定、9月26日)を記念するイベントが9月24日、都内で開かれ、俳優の吉永小百合さんが「核兵器のない世界に向けて私たちが考え、発言することが大切です」と訴えた。
イベントは核兵器廃絶日本NGO連絡会の主催で、550人が参加。吉永さんは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員・川崎哲さんとのトークショーで登壇し「制定された核兵器禁止条約の存在を知っている人はまだ少数。私たちがこの条約を〃いいね〃と意思表示していきたい」と述べた。
同条約について日本政府は署名も批准も拒否している。吉永さんは「被爆国(の国民)として、二度と核兵器が使われない世界を作り上げていくこと。(そのために)、政府に〃私たちと一緒にやりましょう〃と声を出し働きかけていきたい」との考えを示した。
イベントでは、日本被団協の田中煕巳代表委員が講演。同条約の署名・批准へ日本政府を動かすことが最大の課題とした上で、「自分たちの安全のために、核兵器に頼ることの是非をあらためて問い直さなければならない」と訴えた。
〈写真〉吉永さんと川崎さん(提供=核兵器廃絶日本NGO連絡会 撮影=水本俊也)
〈写真〉軍縮教育の可能性をテーマにしたパネルディスカッションでは、若者への平和教育の進め方を議論
コメントをお書きください