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    原水禁運動での共闘を歓迎/原水協の高草木代表理事

     日本原水協の高草木博代表理事は8月6日のヒロシマデー集会後に記者会見し、原水禁国民会議の前事務局長で、現在は総がかり行動実行委員会の共同代表を務めている福山真劫氏が開会総会(4日)で「共同・共闘の中にこそ私たちの未来がある」とあいさつしたことに触れ、「呼びかけに真剣に応えていきたい」と述べた。

     大会への参加は、原水協の呼びかけに応じたものだ。福山氏の発言の背景について高草木氏は、核兵器禁止条約の国連採択などとともに、高齢化する被爆者が〃これが最後の署名運動〃の決意で「ヒバクシャ国際署名」に取り組んでいることを挙げた。

     「総がかりでは核兵器廃絶の問題を取り上げていないが、この分野に(共闘を)広げていければと思う。安保法制反対運動がその一つの形。原水禁運動もその規模でやれるのではないか」との展望を示した。

     原水禁と原水協の過去の対立問題については「この問題を持ち出すと、まとまらなくなる。対立点を脇に置いて共闘を進めた総がかりの運動に学ぶべきではないか」とした。具体的な共闘のあり方については「福山さんのあいさつの内容が現段階での到達点」として触れなかった。