原水爆禁止日本協議会などの実行委員会は8月4~6日、広島市内で原水爆禁止2018年世界大会・広島を開き、被爆体験の継承や核兵器廃絶に向けた運動の交流などを行った。閉会総会では「広島からの呼びかけ」として、核兵器禁止条約の早期発効やヒバクシャ国際署名の推進、原発再稼働反対、9条改憲阻止などを決議した。
約5千人が参加した4日の開会総会で主催者報告した冨田宏治・国際会議宣言起草委員長は、核兵器禁止条約をめぐる国際情勢について「核兵器の完全廃絶を求める世界の本流は揺るぎない」と強調。その上で、核保有国とその傘の下にある日本などでの運動の重要性を指摘し、「核兵器に固執する勢力の抵抗を乗り越える壮大な運動を繰り広げよう」と呼びかけた。
開会総会では、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の福山真劫共同代表とオール沖縄会議の山本隆司事務局長が初めて参加し、連帯あいさつ。福山氏は「分裂していては安倍政治に勝てない。共同・共闘の中に私たちの未来がある」と訴えた。
6日の閉会総会「ヒロシマデー集会」で日本共産党の小池晃書記局長は、福山、山本両氏のあいさつに触れ「新たな共同の広がりを示す大会になった」と歓迎。一方で、広島市主催の平和記念式典で核兵器禁止条約に触れなかった安倍首相を「どこの国の首相なのか」と批判し、「禁止条約署名を野党の共通政策に」との考えを示した。
〈写真〉6千人が参加した閉会総会のフィナーレ(8月6日、広島市)
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