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    生産性で人の価値判断するな/障害者や難病患者ら/杉田自民党議員らに抗議声明

     自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が、LGBT(性的少数者)について「子どもを作らないのは生産性がない」などの主張を月刊誌に寄稿した問題で、障害者や難病患者の団体が8月7日に会見した。「LGBTだけでなく、子どもを産めない障害者も傷つけた」と抗議する声明を発表した。

     会見では、差別に抗議する「生きてく会(すべての人が差別されることなく安心して生きていく会)」を前日に立ち上げたと報告。「(障害をもつ入所者19人が殺害された)津久井やまゆり園事件の被告と杉田議員の発言は同根だ」と述べた。

     声明は安倍首相に対し「国内にこのような差別発言を容認する風潮があることを真摯(しんし)に受け止め、杉田水脈氏に相当な処分を行うこと」を求めている。

     ギラン・バレー症候群患者の内山裕子さんは「自分も治療薬の影響で子どもを産めないが、産めるかどうかで人間の価値が決まるわけではない。(誰もが)人と関わる中で社会とつながっている。役に立たない人などいない」と話した。

     頸椎(けいつい)損傷で車椅子を使用している全国自立生活センター協議会の中西正司副代表は、自民党が杉田議員を「指導」で済ませたことを問題視し「自民党に、杉田議員のような考えに同調する人もいる。今後の(同党の)対応が問われている」と述べた。

     

    〈写真〉中西氏は「(政治家は)社会の中にある差別をなくし、福祉社会を整備していくことを明言してほしい」と述べた(8月7日、都内で)